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快適な二世帯同居のコツ

理想の二世帯住宅ができあがったとしても、住む人が自己中心的な振る舞いや考えを持って生活すると、家は安らぎの場所ではなくなってしまいます。家族全員が笑顔で暮らすためのポイントは、思いやりと配慮を持つこと。それを意識した上で、二世帯住宅で心地よく暮らすためのコツをご紹介します。

プライベートな空間と時間を確保

プライベートな空間と時間を確保

大家族で賑やかに暮らす二世帯住宅であっても、常に誰かと接しているのは疲れてしまいます。円満な二世帯住宅ライフを送るためには、一人で安らぐ空間と時間も必要です。プランニングの際に、階段下のスペースや、中二階や屋根裏などに、一人になれる大人の隠れ家を作りましょう。限られた空間であっても、きっと癒しの時間を過ごせるはずですよ。

お互いの価値観や文化を認め合う

お互いの価値観や文化を認め合う

どんなに仲の良い親子、夫婦であっても、育ってきた環境が違えば、価値観や文化が異なります。特に、二世帯同居の場合、ひとつ屋根の下に二組の主婦が住まうため、些細なことでもストレスの原因に…。そんなとき、自分の価値観と違うからといって、相手を否定してはいけません。許容する心を忘れずに、お互いの価値観を認めることが大切です。

心の距離をとる

万全な協力体制

物理的なプライバシーの確保は、間取りを工夫すれば解決しますが、心のプライバシーは、お互いの配慮なしには確保できません。たとえば、外出のたびに行き先を聞いたり、良かれと思ってプライベートな空間を掃除したり…。そんなことが、相手を気疲れさせてしまうかもしれません。一緒に住んでいても、「程よい心の距離」を保つよう意識しましょう。

過度の甘えは禁物

長期間の旅行や帰省も可能

同居する家族は、家政婦やベビーシッターではありません。ついつい甘えてしまいがちですが、それが積み重なるといつか相手の負担となって爆発してしまう可能性も。特に、母親と娘の同居は過度な甘えが共依存となり、その他の家族のストレスにもつながります。家族を都合よく使うのではなく、頼みごとをしたら必ず感謝の気持ちを伝えてください。

生活のリズムは合わせない

生活のリズムは合わせない

働き盛りの子世帯と熟年を迎えた親世帯では、生活リズムが違うのは当然です。それぞれの世帯で異なる一日の流れや過ごし方を、無理に合わせてはいけません。お互いのスケジュールを把握し、タイミングが合う時間だけを共有して楽しめばOK。次ページで紹介する3つの二世帯住宅のスタイルから、自分たちの暮らしに合うものを選ぶと良いでしょう。

one point advice!ときには
「相手に伝える勇気」
も持って!

プライベートな空間を確保し、お互いの価値観を理解し意識していても、不満が生まれることもあるはず。二世帯同居を苦痛に感じてしまっては本末転倒です。ストレスが溜まって爆発する前に、相手に伝える勇気も必要。家が家族みんなの安らぎの場所であるために、お互いの「程よい距離感」を保ちながら、日々の暮らしを送るよう心がけましょう。