住まいの表情を形作るインテリア。
日々の生活をさらに楽しむためのポイントを
ベツダイホーム福岡のインテリアコーディネーターがご紹介。
今回は、キッチンを始めとする水まわりに関して、
インテリアの選び方や収納方法についてのポイントをお伝えいたします。
メンバー紹介
インテリア
コーディネーター
村上 佳代子
2016年入社
出身地:
福岡県 行橋市
趣味:
アート巡り
オススメの規格住宅:
HOUSE CANVAS
(住めば住むほど
あなたの色に染まるお家です!)
素材はデザインも
使い勝手も大切に。
まずは、キッチンを選ぶ上での
「素材」について
お話を聞かせていただけますか?
キッチンは主にワークトップやシンク、扉材や取っ手などの素材をお選びいただけます。ワークトップとシンクはステンレスや人造大理石、セラミックとさまざまな素材がありますが、お掃除のしやすさや優れたデザイン性から人造大理石を採用いただくことが多いです。人造大理石に比べて、ステンレスのワークトップは火にかけていた鍋をそのまま置けるものもあったり、色残りがしにくいというメリットがあるので、料理がお好きな方にオススメです。取っ手や水洗といった機器を選べるほか、扉材は木目や石目など、多様なデザインから選択いただけます。最近はSNSなどを見て、ご自分の好きなデザインや素材を選ばれる方が多いですね。
素材の中でも
特に人気のデザインはありますか?
最近はグレーを基調としたモルタル調が人気です。オシャレな洋服屋さんやカフェが、壁や床をすべてモルタル調にしているなど、トレンドになっています。木目と合わせても雰囲気がステキで、よく見かける組み合わせです。ハンドルや取っ手、機器類は真鍮のようなゴールドやステンレスのシルバーも人気で、少し落ち着いた色合いが好まれているイメージです。
落ち着いたシックな色合いが
トレンドなんですね。
SNSなどで好みのデザインを確認してから
ご来場される方が多いと思うのですが、
使い勝手についてはいかがでしょうか?
最近のお客さまの傾向ですと、SNSで気に入ったデザインや素材を選んでいらっしゃるので、使い勝手は二の次になりがちですね。けれど、お客さまが使い勝手やご予算等で悩まれたときは、ショールームをご案内して実際の設備をご覧いただくこともあります。デザインも使い勝手も素材を選ぶ上で大切な要素ですので、気軽にご相談いただけると嬉しいです。
ショールームで実際に確認すれば、
イメージもしやすくなりますね。
デザインも使い勝手も
妥協できないポイントだからこそ
気軽に相談できるのは嬉しいです。
収納は「減らす」という
工夫を。
キッチンの収納も
気になるポイントだと思いますが、
収納については
普段どのようなご提案をされていますか?
最近はインテリア性の高い飾り棚が人気ですので、まずは今持っているお皿の枚数や家電のサイズをお伺いして、収納力が十分か検討します。収納量のことを考えてカップボードや吊り戸棚、パントリーなどもご提案させていただくこともあります。
たしかに飾り棚は見せる収納として、
上品な印象があります。
一方で、収納量の面ではいかがでしょうか?
例えば、将来的にお子さまをお考えのご夫婦であれば、いずれ収納量が足りなくなる可能性があることをお伝えしています。個人的にはせっかくの新居ですので、インテリア性を重視して収納量が少なくなり、使いにくいキッチンになってほしくないと考えています。そのため、後から飾り棚を付けられるように、あらかじめ壁を補強させていただくこともあります。最近ではDIYも流行っているので、後からご自身で付け加える方も多くいらっしゃいますね。
確かに家族構成によって、
必要な収納量は違いますよね。
DIYだと後から臨機応変に
対応できるのが魅力的です。
他に何か収納に関して
コツやアイデアはありますか。
最近はインテリア性の高いゴミ箱も多いので、動線を考えた配置にしたり、リビングとキッチンのゴミ箱を一つにまとめたりすることで、空いたスペースを収納にお使いいただくことをオススメしています。私の家もゴミ箱を一つにしていますが、ゴミ出しもすごく楽になります。暮らし方は人それぞれですが、収納を増やしたい方には「何か減らす」という工夫も、併せてお伝えさせていただいています。
それは役立ちそうですね!
暮らしが続けば
自然にモノも増えてきてしまうので、
「何かを減らす工夫」は
美しい空間を維持するのに適していますね。
お家を建てるときに考えることは、収納のように増やすことに目がいきがちです。しかし、「減らすこと」を意識することで暮らしの心地良さが変わることもありますので、ぜひお試しいただきたいです。
暮らし方をイメージして、
何が大切か優先順位をつける。
では、キッチンだけでなく、
洗面所や浴室、トイレなどの
水まわりのコーディネートに関して、
どのようなポイントを
意識して考えればいいのでしょうか?
まずはどこにこだわりたいか、優先順位をつけてください。例えばお風呂でくつろぐことが好きな方であれば、足を伸ばせる浴槽や照明にもこだわりたいところだと思います。来客が多いお宅であれば、洗面所をフロートタイプにしてデザイン性を重視されることもあります。トイレは壁紙のデザインを自分好みに変更したり、タンクレスのトイレへ変更したりと、落ち着ける場所としてこだわるお宅もあります。水まわりは自由度が高い場所なので、しっかりと優先順位をつけ、コストをどこにかけるか考えたいですね。
日々の暮らしの一つひとつを
想像していくことで、
何を優先するかを
具体的に考えていくことが大切なんですね。
お話を聞いていて
優先順位をつけるということは、
「何かを減らす工夫」に
通じるものがあると感じました。
お客さまの中には、オプションをたくさん付けないと快適ではないと思い込まれている方もいらっしゃいます。しかし、今の設備は標準で十分に使いやすさを備えているので、本当に快適なお家を目指すのであれば、お客さま自身にとって何が必要か、何が必要でないかをしっかり見極めることが重要です。お客さまが理想とする生活にとって大切なものは何かをしっかりと考え、減らす大切さを伝えることも、コーディネーターにとって大事だと感じています。
お客さまが理想とする
生活にとって大切なものは何かを考える。
とても大切なことですね。
最後に水まわり全体に関して
家づくりを検討中のみなさまに
伝えておきたいことはありますか?
最近は情報を得やすい分、迷われることが多いと思います。そんな時はぜひ、私たちを頼りにしていただきたいです。水まわりは将来リフォームする可能性がとても高い箇所なので、あまり気負い過ぎず楽しく選んでいただければと思います。
ありがとうございました!